パパ活で逮捕されるのはどんなケース?援助交際との違いは?
近年、専門のアプリなども開発され、パパ活は社会に広く浸透しています。
パパ活とは、女性が食事やデートなどの対価として男性から手当という名の金銭などを受け取る活動のことを言います。
ここからは、パパ活と援助交際の違い、そしてパパ活が抱える法的な問題について解説していきます。
パパ活と援助交際の違い
パパ活と似た意味の言葉として援助交際というものがあります。
パパ活と援助交際の違いとして肉体関係の有無が挙げられることもありますが、パパ活においても肉体関係を持つこともあるため、この点を基準にはできません。
この両者を区別する基準は、活動をする者の主眼となります。
パパ活は、相手の女性と食事やデートをすることが主たる目的です。
対して援助交際の場合には肉体関係を持つことが主たる目的です。
パパ活が抱える法的な問題と逮捕されるケース
パパ活については、肉体関係がない場合には、犯罪とはならないといわれることもあります。
しかし、この場合でも犯罪にあたるおそれがあるため注意が必要です。
ここからは法的な問題となりうる場合について、相手方の女性が成人であれ未成年であれ問題となる場合と未成年である場合に限り問題となる場合に分けて解説していきます。
相手が成人であれ未成年であれ問題となる場合
相手の年齢にかかわらず問われうる犯罪
・刑法上の強制性交罪
・刑法上の強制わいせつ罪
・各都道府県の迷惑行為防止条例違反
強制性交罪と強制わいせつ罪については、相手の年齢が13歳以上の場合には同意がない場合に限って成立しますが、13歳未満の場合には、同意の有無にかかわらず成立します。
強制性交罪と強制わいせつ罪の違いは、性行為に及んでいるか否かという点にあります。
また、飲酒させるなどして行為に及んだ場合には、準強制性交罪や準強制わいせつ罪が成立することも考えられます。
都道府県の迷惑行為防止条例違反については、女性の体に触れたことが痴漢として捉えられ、違反とされることがあります。
相手が未成年である場合に限り問題となる場合
相手が未成年の場合に限り問われうる犯罪
・刑法上の未成年者誘拐罪
・児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律(以下、「児ポ法」とする。)違反
・児童福祉法違反
・各都道府県の青少年健全育成条例違反
未成年者誘拐罪とは、未成年者を誘惑などすることにより自己の支配下に置くことを犯罪としています。
そのため、金品を渡すことが誘惑にあたるとされ、この犯罪にあたるおそれがあります。
児ポ法違反としての内容は多岐にわたります。代表的なものをあげると、対価を渡したり渡すことを約束したりして性行為に及ぶこと(いわゆる児童買春)や、児童のわいせつな動画を撮影すること(児童ポルノの所持)があります。
児童福祉法違反としては、児童と淫行(性交や性交類似行為)することが犯罪とされています。
また青少年健全育成条例違では、児童福祉法違反と同様に淫行することが違反とされ、さらに時間によっては深夜に外出させる行為(京都府の場合、18歳未満の青少年を理由なく午後11時から午前4時の間外出させるなどすること)として違反に当たることもあります。
逮捕されるケース
パパ活は以上のような犯罪にあたるおそれがあります。
逮捕は、被疑者(俗にいう容疑者)に逃亡や証拠隠滅のおそれがある場合に、警察などが身体を拘束するという処分であるため、犯罪にあたり、逃亡や証拠隠滅のおそれがあるとされた場合には逮捕されることになります。
援助交際・買春事件に関する問題は弁護士法人大久保総合法律事務所におまかせください
パパ活はさまざまな犯罪にあたるおそれがあり、最悪の場合には逮捕され、非常に大きな悪影響を受けることにもなりかねません。
パパ活についてトラブルになっているなどお困りの際はお気軽に弁護士法人大久保総合法律事務所までご相談ください。
当事務所が提供する基礎知識
Basic Knowledge
-
量刑を決める判断基準
麻薬取締法違反で事件化すると、麻薬所持量が極めて微量だった場合などを除き、多くのケースで逮捕・勾留され、起訴さ […]
-
傷害罪で逮捕|初犯の場合どんな処分になる?
衝動的に相手を殴ってしまった、怪我をさせるつもりはなかったが結果的に怪我をさせてしまったという場合、傷害罪が成 […]
-
迷惑行為防止条例違反と強制わいせつとの分かれ目
行為としての痴漢は、迷惑行為防止条例違反と刑法上の強制わいせつ罪のどちらにもあたりうる行為となっています。そも […]
-
盗撮やのぞきとして犯罪になるのはどんな場合か
盗撮行為やのぞき行為を行った場合、各都道府県が定める迷惑防止条例に違反することがあります。迷惑防止条例に違反し […]
-
強制わいせつ罪となる痴漢
痴漢とは、被害者の身体を触るなど、性的な嫌がらせをする性犯罪をいいますが、各都道府県の迷惑行為防止条例違反にあ […]
-
傷害・暴行事件被害にあった
傷害・暴行事件の被害にあった場合に最初に行うべきことは、被害届を警察に出し、事件の発生を知らせることです。&n […]
-
刑事事件の流れ逮捕から裁判まで
一般の方は、刑事事件で逮捕されてからどのような流れで裁判まで向かうかをご存知ない方が大多数だと思います。そこで […]
-
中学生・高校生などの未成年が万引きで捕まったらど...
突然警察から電話で、未成年のお子さんが万引きで逮捕されたと言われたら、ショックを受け、どうしたらよいのかと悩ん […]
- 京都 刑事事件の相談窓口にお任せください!
- 刑事事件に強い弁護士が丁寧にサポートいたします。
営業時間外・休日も対応可能です。お気軽にご相談ください。
よく検索されるキーワード
Search Keyword
弁護士紹介
Staff
刑事事件の解決は初動の動きが重要です。逮捕後の72時間が勝負です。
緊急性の高い刑事事件において迅速かつ丁寧に対応します。
どうしたいのか?最適な道筋は何なのか?ということについて,依頼者様の意思に基づいて対応します!
見通しの立ちにくい場合であっても、最後まで諦めず対応します。
最後まで希望を捨てないでください!
近畿大学(Kindai Picks)のインタビュー記事はこちら
事務所概要
Office
事務所名 | 弁護士法人大久保総合法律事務所 |
---|---|
代表者 | 大久保 勇輝 (おおくぼ ゆうき) |
所在地 | 〒604-8166 京都市中京区三条通烏丸西入御倉町85-1 KDX烏丸ビル4階 |
TEL/FAX | TEL:050-1751-0504/FAX:075-708-5575 |
営業時間 | 8:00~24:00(事前予約で時間外も対応可能です。) |
定休日 | 土・日・祝日(事前予約で休日も対応可能です。) |
外部リンク | 弁護士法人 大久保総合法律事務所 |
- 京都 刑事事件の相談窓口にお任せください!
- 刑事事件に強い弁護士が丁寧にサポートいたします。
営業時間外・休日も対応可能です。お気軽にご相談ください。